「定額制の小さなお葬式だから、追加料金がかかることはないと思うけど」
「でも、もし追加料金がかかると、心配だな…」
「追加料金がかかったら、どうすればよいか!?」
こんな疑問や心配を持つ方に向けて、本記事では、どんな時に追加料金が必要になるのか、追加料金がかかる場合はどうすればよいのか、について解説します。
追加料金に関する不安や疑問を解消し、安心して葬儀を行えるようにしましょう。
「小さなお葬式」の5つのプラン
小さなお葬式には、以下の5つの基本プランがあります。
葬儀の形態 | 内容 |
---|---|
小さなお別れ葬 | 最低限のサービスや物品を揃えた直葬プラン |
小さな火葬式 | 仏具を揃えた直葬プラン |
小さな一日葬 | 通夜を行わない一日葬プラン |
小さな家族葬 | 家族中心の家族葬プラン |
小さな一般葬 | 30名〜100名までの一般的な葬儀プラン |
これらのプランには、必要最低限のサービスや物品が含まれており、サービスの範囲を超えない限り、追加料金が発生することはありません。しかし、やむなく、サービスの範囲を超えて、追加料金が発生することもあります。
小さなお葬式に追加料金が発生するケース
小さなお葬式に追加料金が発生する場合は、以下のようなケースがあります。
- 安置日数がプランで規定する日数を超えた場合
- 葬儀場や火葬場の予約が取れない場合などに安置日数が増えた場合
- オプションサービスを追加した場合
- 参列者が増えた場合に、食事代や返礼品などが必要になる
など・・・
小さなお葬式の公式サイトには、各プランごとの内容を一覧にした「プラン内容の比較」表がありますので、下記に引用します。
プラン内容の比較
仏具を省き費用を最小限に | 式をせず火葬のみ | 告別式を一日で | 通夜・告別式を少人数で | 一般的な葬儀を低価格で | ||
---|---|---|---|---|---|---|
価格 | ※179,000税抜円 税込86,900円 | ※1159,000税抜円 税込174,900円 | ※1299,000税抜円税込328,900円 | ※1399,000税抜円税込438,900円 | ※1599,000税抜円税込658,900円 | |
早割適用なし | 早割適用価格 最安 139,000円(税抜) 税込152,900円 | 早割適用価格 最安 264,000円(税抜) 税込290,400円 | 早割適用価格 最安 354,000円(税抜) 税込389,400円 | 早割適用価格 最安 554,000円(税抜) 税込609,400円 | ||
プランの流れ | ||||||
日数 ご逝去日を含まず | 1日間 | 1日間 | 1日間 | 2日間 | 2日間 | |
人数 | 1~5名程度 | 1~10名程度 | 5名程度~ | 10名程度~ | 30名以上 | |
生花祭壇 | ||||||
棺のみ | お別れ用花束のみ | 幅2m1段 | 幅2m2段 | 幅2m2段 供花1対(2基) | ||
お迎え・ご搬送 | ご搬送 (安置場所まで) | ~30km | ~50km | ~50km | ~50km | ~50km |
ご安置 | ✕ ご自宅安置 〇 お預かり安置 ✕ 付添い安置 | 〇 ご自宅安置 〇 お預かり安置 ✕ 付添い安置※2 | 〇 ご自宅安置 〇 お預かり安置 ✕ 付添い安置※2 | 〇 ご自宅安置 〇 お預かり安置 〇 付添い安置 | 〇 ご自宅安置 〇 お預かり安置 〇 付添い安置 | |
ご安置日数・ ドライアイス | 2日分 | 3日分 | 3日分 | 4日分 | 4日分 | |
枕飾り一式 | ― | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
線香・ろうそく | ― | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
棺・棺用布団 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
仏衣一式 | ― | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
運営スタッフ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
白木位牌 | ― | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
通夜式・告別式 | ご搬送 (安置場所~式場) | ― | ― | ~50km | ~50km | ~50km |
式場利用料 | ― | ― | 50,000円(税込)まで | 100,000円(税込)まで | 100,000円(税込)まで | |
親族控室 | ― | ― | 〇 告別式 | 〇 通夜式・告別式 | 〇 通夜式・告別式 | |
受付セット | ― | ― | 〇告別式 | 〇通夜式・告別式 | 〇通夜式・告別式 | |
焼香セット | ― | ― | 〇告別式 | 〇通夜式・告別式 | 〇通夜式・告別式 | |
司会スタッフ | ― | ― | 〇告別式 | 〇通夜式・告別式 | 〇通夜式・告別式 | |
遺影写真セット | ― | ― | フレーム付き カラー2枚 | フレーム付き カラー2枚 | フレーム付き カラー2枚 | |
案内看板 | ― | ― | ― | ― | 〇 | |
会葬礼状 | ― | ― | 30枚まで | 60枚まで (30枚×2日分) | 200枚まで (100枚×2日分) | |
火葬 | ご搬送 (式場~火葬場) | ~50km | ~50km | ~50km | ~50km | ~50km |
霊柩車 | ― | ― | ― | ― | 〇 | |
送迎バス | ― | ― | ― | ― | 最大2往復分 | |
役所・火葬 手続き代行 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
火葬料金 (市民料金) | 地域や自治体によって異なるため、火葬料金は別途お客様負担となります | |||||
骨壺・骨箱 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
自宅飾り一式 | ― | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※1 事前相談・資料請求割引価格。 ※2 別途1日55,000円(税込)が必要となります。
以下、ケースごとに詳細に説明します。
火葬場の空き状況等によって、ご遺体の安置日数が規定日数を超えてしまった場合
小さなお葬式では、以下のように各プランのご遺体安置日数に制限を設けてあります。
以下は、与えられたデータを表にまとめたものです。
葬儀の形態 | ご遺体安置が可能な日数 |
---|---|
小さなお別れ葬 | 3日 |
小さな火葬式 | 3日 |
小さな家族葬 | 4日 |
小さな一般葬 | 4日 |
火葬場の予約状況や葬儀の日程によって、ご遺体の安置日数が規定を超えることがあります。
近年、火葬場の予約が常に埋まっており、予約待ちが2日や3日ということはよくあることです。予約状況によって葬儀の日程が大幅にずれ込んでしまった場合、ご遺体は日が経つごとに腐敗が進んでしまうため、管理にかかる費用も必要になります。
小さなお葬式では、追加の安置日数が必要な場合には、1日あたり11,000円(税込)がかかると決められています。ですので、このような場合は、葬儀社と相談し、追加料金や適切な対応について確認する必要がありま。
規定の火葬料金で火葬が行えない場合
葬場の空き状況によって、規定の火葬料金で火葬が行えない場合は、追加料金が発生することがあります。
火葬場には民営と公営の2つの種類があります。一般的に公営の火葬場の方が料金が安いですが、公営の場合はその自治体の住民が優先されるため、他の地域の方は料金が高くなることもあります。このような場合に、規定の料金では火葬が行えず、追加料金が発生することになります。
追加料金が発生するかどうかは、火葬場の空き状況や葬儀・火葬の日程によって異なりますので、葬儀社と相談することが重要です。また、火葬料金は地域や葬儀社によっても異なるため、詳細な料金については葬儀社に直接確認する必要があります。
寝台車または霊柩車で搬送する際、1回の移動距離が50kmを超える場合
小さなお葬式の公式サイトによると、寝台車または霊柩車で搬送する際、1回の移動距離が50kmを超える場合、追加料金が発生することがあります。
ご遺体搬送の際、移動距離が50kmを超えると、5,500円(税込)/10kmが追加料金として発生します。また、高速道路などの有料道路を使う場合や船や飛行機での搬送は、さらに追加の料金がかかる場合があります。
また、移動距離が長い場合は、移動時間がかかるため、安置場所の確保や遺体の管理などの手続きが必要となる場合があります。
各プランの式場使用料を超える葬儀場を希望する場合
小さなお葬式では、一日葬プランと家族葬・小さな一般葬プランには規定の式場使用料が設定されています。一日葬プランは50,000円(税込)、家族葬・小さな一般葬プランは100,000円(税込)です。
しかし、実際に式場を見てみると、「もう少し広い場所がいいかもしれない」といった意見が出てくることもあります。このような場合、規定の使用料を超えるグレードの式場を選択すると、追加費用が発生します。追加費用は、選んだ式場のグレードによって異なり、規定の使用料との差額となります。
つまり、予定していたプランよりも高いグレードの式場を選ぶ場合には、追加費用がかかることになります。式場の選択においては、追加費用に注意しながら、予算と希望に合った最適な選択をすることが大切です。
プランに含まれない物品やサービスを希望される場合
例えば、お葬式においては、お客様のご要望に応じてさまざまな追加の物品やサービスが必要となる場合があります。その際には、別途費用が発生します。
具体的な追加項目としては、寺院の出仕や宗教者へのお布施、料理や返礼品の追加、火葬場での控室の利用、棺や祭壇の変更などが挙げられます。これらの追加項目に関しては、それぞれの費用が別途かかります。
特に、菩提寺の住職に読経をお願いする場合には、別途お布施が必要です。ただし、住職派遣サービス「てらくる」を利用することで、通常15万円から20万円かかるお布施を抑えることができます。
お葬式においては、追加費用についても考慮しながら、お客様の希望に沿ったサービスやアイテムを選択することが重要です。葬儀社との相談を通じて、適切なプランと費用を確認しましょう。
付き添い安置を希望される場合
小さなお葬式では、故人とご遺族が面会できるお部屋を提供しています。小さな家族葬・小さな一般葬プランでは、通夜後に1日分この部屋を使用することができますが、一日葬・火葬式プランには含まれていないため、追加料金が発生します。
具体的には、火葬場の予約が取れなかったり、親族の到着が遅れたために一日葬式を遅らせるなどの場合、こちらの追加料金が発生してしまいます。
お部屋の付き添い安置については、規定の日数を超えると、1日あたり55,000円(税込)の費用が別途かかります。
ですので、予定していたプランよりも長い期間の付き添い安置が必要な場合には、追加料金が発生することになります。ご遺族のご要望や状況に合わせて、最適なプランを選び、追加費用についても確認することが重要です。
事件や事故でお亡くなったときなど、ご遺体の状態が良くない場合
特殊なケースで亡くなった場合、追加の料金が発生する可能性があります。この追加料金は、ご遺体の保管や警察に関わる書類の作成などにかかる費用です。また、遺体の状態が良くない場合には、追加で必要となる処置や物品も発生し、それらはご依頼主の負担となります。
つまり、特殊な状況下では通常の葬儀に比べて追加費用が発生することがあります。具体的な費用や必要な処置については、葬儀社と相談し、詳細な説明を受けることが重要です。葬儀社はお客様の要望や状況を考慮し、適切な対応と費用についてアドバイスしてくれます。
追加料金を支払えない場合の対応策
火葬料金が高くなって追加料金を支払えない場合の対応策は何があるでしょうか?
以下は、火葬料金が高くなった場合、追加料金を支払えない場合の対応策です。
- 葬儀社に相談し、支払い方法や後日追加で支払う方法などを決めることが必要です。
- 火葬場の空き状況によっては、火葬を延期することもできます。ただし、延期期間に制限がある場合があります。
- 火葬料金は地域や葬儀社によって異なるため、別の葬儀社に相談することも検討することができます。
- 火葬だけでなく、葬儀費用全体を抑える方法もあります。例えば、直葬や火葬のみの場合は、費用を抑えることができます。
追加料金を支払えない場合、葬儀社との交渉は可能なのでしょうか?
追加料金を支払えない場合、葬儀社との交渉は可能です。葬儀料金は、葬儀社によって異なるため、葬儀社に相談し、支払い方法や後日追加で支払う方法などを決めることが必要です。
また、葬儀費用を抑える方法として、直葬や火葬のみの場合は、費用を抑えることができます。
さらに、葬儀費用を分割払いする方法もあります。葬儀社によっては、分割払いに対応してくれたり、死亡保険金などが支払われるまで待ってくれたりする場合があります。
追加料金を支払えない場合、火葬はキャンセルされるのでしょうか?
追加料金を支払えない場合、火葬がキャンセルされるかどうかは、葬儀社や火葬場によって異なります。
一般的には、追加料金を支払えない場合でも、火葬は行われることがありますが、その場合は、葬儀社や火葬場と相談し、支払い方法や後日追加で支払う方法などを決めることが必要です。
また、追加料金を支払えない場合は、火葬場の空き状況によっては、火葬が延期されることもあります。
追加料金を支払えない場合、火葬を延期することはできるのでしょうか?
追加料金を支払えない場合、火葬を延期することができる場合があります。ただし、火葬場の空き状況や、ご希望される葬儀・火葬の日程によっては、延期ができない場合もあります。
追加料金を支払えない場合は、葬儀社と相談し、支払い方法や後日追加で支払う方法などを決めることが必要です。
火葬を延期する場合、手続きは必要ですか?
火葬を延期する場合、手続きが必要な場合があります。具体的には、以下のような手続きが必要となります。
- 葬儀社に連絡し、火葬を延期する旨を伝える。
- 火葬場に連絡し、延期の手続きを行う。
- 延期に伴い、安置場所の確保や遺体の管理などの手続きが必要となる場合がある。
ただし、火葬場の空き状況や、ご希望される葬儀・火葬の日程によっては、延期ができない場合もあります。
葬儀費用の追加料金が発生したことなどを理由として、口コミに悪く書き立てる人もいるようです
追加料金を支払えない場合、葬儀社との交渉が必要ですが、一部の口コミサイトには、追加料金に関するトラブルが報告されています。
例えば、追加料金が発生するにもかかわらず、サイト上で「追加料金一切不要」と表示していたことが、景品表示法違反に当たるとして、トラブルになった例があります。
そのため、葬儀社を選ぶ際には、追加料金に関する説明をしっかりと確認し、納得がいくまで交渉することも大切です。
葬儀費用のことなどでトラブルが起きないようにする方法
以下は、葬儀費用のトラブルを避けるための方法です。
- 葬儀社を選ぶ際には、信頼できる葬儀社を選ぶことが重要です。葬儀社の評判や口コミを調べることで、信頼できる葬儀社を選ぶことができます。
- 葬儀費用に関する説明をしっかりと確認し、納得がいくまで交渉することも大切です。見積もりの内容や追加料金について、葬儀社に質問することで、トラブルを回避することができます。
- 葬儀費用を分割払いする方法もあります。葬儀社によっては、分割払いに対応してくれたり、死亡保険金などが支払われるまで待ってくれたりする場合があります。
- 葬儀費用を抑える方法として、直葬や火葬のみの場合は、費用を抑えることができます。また、家族葬という形式の葬儀を選ぶこともできます。
- 葬儀費用に関するトラブルが発生した場合は、消費者センターや弁護士に相談することもできます。
まとめ
小さなお葬式は定額制である一方、追加料金が発生する場合もあります。しかし、心配ごとは解決策が存在します。まずは葬儀社との相談が大切です。追加料金が発生する要因や具体的な項目について詳しく説明してもらいましょう。
また、事前にプランの内容をよく理解し、必要なものや費用の範囲を確認しましょう。追加料金が発生する可能性がある場合でも、葬儀社との協力で適切な対応ができます。
負担を軽くするためにも、信頼できる葬儀社を選ぶことが大切です。小さなお葬式でも、きめ細やかなサポートを受けながら、大切な方への最後のお別れを行いましょう。
資料請求はこちらからできます ≫小さなお葬式の公式サイト