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終活をきっかけに、何かを始めましょう!
終活をきっかけに、シニア世代に役立つ資格を取りましょう!

現役を引退した後の第2の人生。まだまだ社会のために活躍しているシニア世代がたくさんいます。
また、定年退職した後も、シニア世代はまだまだ元気に働けますし、これからも有意義な仕事を続けたいと願っています。
それでは、定年退職後に、改めて資格を取って活躍したいと思ったとき、どのような資格を取ればよいでしょうか?
このページでは、シニアに人気のおすすめの資格をご紹介します。
<メモ>シニアとは何才からを言うのでしょうか?
もともと、「シニア」とは英語で「年長」を意味する“senior”からきたものらしいのですが、2000年代から「高齢者」ないし「中高年者」を指す言葉として使われるようになってきた、とのことです。
また、世界保健機関(WHO)の定義では65歳以上が「高齢者」となっていて、国の医療・福祉関係の法令・制度でも、原則的に65歳以上が「高齢者」となっています。なお、「高年齢者雇用安定法」では55歳以上が「高年齢者」になっていますから、このページでは、間を取って、60歳以上を「シニア」と呼ぶことにします。
気になる! 60代になってから取得した資格は?
以下、生涯学習のユーキャンのサイトから資料をまとめました。
まず、60代で取得した資格:男女を合わせたランキングでは、
- 1位は、「介護ヘルパー」(11.9%)
- 2位は、「簿記」(9.5%)
- 3位は、「マンション管理士・管理業務主任者」(5.2%)
- という結果となっています。
その他の自由回答では、小型船舶免許、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)、語学系の資格の取得者が多いという結果になりました。
上記のランキングを分析すると・・・
それぞれの資格について、取得した理由はどうなっているのでしょうか?
- 取得した資格で2位・3位となった「簿記」「マンション管理士・管理業務主任者」は、「自分磨きのため」がそれぞれ57.4%、69.2%でトップとなっています。
- また、「マンション管理士・管理業務主任者」は「ボケ防止・脳の活性化のため」という理由で資格を取得した方が、46.2%。
- 他と異なる傾向が出たのは、「宅地建物取引士(宅建)」で、「趣味の一環」で取得した方が、37.5%。
- 一方、「介護ヘルパー」は「暮らしの中で役立てるため」(37.3%)、「介護事務」は「仕事に活かすため」(54.5%)が、1位となりました。
- 配偶者や親等の高齢化に伴い、60代は介護が身近な存在にあると考えられます。
そのため介護系の資格については目の前のニーズを満たすという、現実的な理由から取得することが多いようです。 - 一方、60代は、退職後の「第二の人生」を歩み始めている世代でもあり、若い世代であれば仕事に直結するような資格であっても、「仕事に活かすため」よりも「自分磨き」を目的として取得する傾向が目立っています。
取得した資格を男女別で比較をすると、
- 男性は、1位「簿記」、2位「介護ヘルパー」、3位「マンション管理士・管理業務主任者」という結果になりました。
- 女性は、1位「介護ヘルパー」、2位「介護福祉士」、3位「ケアマネジャー」という結果になっています。女性は、介護系の資格を取得する傾向にあるようです。
男女別ランキングはこちら!
(以下の資料は生涯学習のユーキャンの公式サイトから抜粋しました)
男性の場合の「60代になってから取得した資格」

女性の場合の「60代になってから取得した資格」

現役時代の経験を活かせる資格
例えば、中小企業診断士は現役時代の経験とスキルを活かせる資格
- 中小企業診断士は、現役時代の経験とスキルを最大限に活かせるのが魅力となる資格です。また、コンサルタントとして、唯一の国家資格ですから取得の意味は大きいと言えます。
- 中小企業診断士は、中小企業の経営状況などを分析して、アドバイスをするなど、コンサルタントのような仕事をします。従って、現役時代に活躍していた人が、その経験やスキルを最大限に活かせる資格として人気の資格となっています。
- 若い人たちが起業する時に、やる気と情熱はあるが経験や実績がないという場合、そういう中小企業がうまく成長していくように、一緒に戦略を練ったり、経験を生かしてアドバイスするなど、裏方的な仕事にはなりますが大変やりがいのある仕事です。
- なお、世の中にはコンサルタントと名乗る人がたくさんいますが、中小企業診断士の資格は、中小企業支援法に基づく日本で唯一のコンサルタントとしての国家資格ですから、取得のかいがある資格と言えます。
コンサルタントの資格を取る意味
- コンサルタントという仕事をするのに資格は必要ありませんが、中小企業診断士の資格を取得するための勉強で、全体を体系的に学ぶことができます。
- 自分の経験とスキルだけに頼る場合、自分が経験したことに関しては強みがありますが、それ意外の分野に関しては弱く、ムラができてしまいます。
- そこで、資格試験に合格することを目標とすることで、全体を満遍なく体系的に学ぶことができます。また、国家資格を持っているという信頼性は実務の際に大いに役立つため、仕事がしやすくなります。
新しい事にチャレンジするための資格。例として、ITパスポート
- 現役を引退した後、気持ちを入れ替えて、新しいことにチャレンジしたいと思う人はたくさんいます。
- そんな人におすすめなのがITパスポートという国家資格です。
- ITパスポートは、パソコンスクールなどで習うパソコンの基礎的な使い方、ワードやエクセルの使い方などとは違い、コンピュータやインターネットなどの技術的な基礎知識を学習することができます。
- IT系資格の入門的・登竜門のような国家資格となっています。
- このITパスポート試験の最年長合格者は、82歳の方です。以前から、どのような仕組みでコンピュータが動いているのか知りたかったとのことで、何か漠然と勉強するのではなく、学習の目標を立てるために、興味のあるITパスポートの資格取得を決意したとのことです。
- この方のように、目標を決めることで具体的な行動に移すことができるため、資格試験に合格するという目標を立てることは、大変意味のあることです。
- ITパスポートの資格を取得することで、コンピュータが苦手な方に教えることもできます。また、自分自身がコンピュータとインターネットを使って豊かな生活を過ごすこともできます。
- パソコンが苦手なシニア世代は多いのですが、多くのシニア世代はパソコンを自由に使えるようになりたいと思っています。そのため、かなり需要のある市場となっており、高齢者向けのパソコンスクールも人気となっています。
国家資格等の資格を取得するメリットは?
国家資格等の資格を取得するメリットについて、ご紹介をします。
- 資格なんて必要ない、実力が肝心だと言う人もいます。確かに、実力があれば別に資格なんて必要がないとも言えますが、できれば資格は持っておいた方が社会的にも有利となる場合が多いことも間違いありません。
- まず、資格を取得していることで信頼性が上がり、社会的に活躍の場が広がり、独立のチャンスも生かすことができるようになります。
資格を取得することのメリットは、他にもあります。
- 特に、士業に顕著なこととして、資格を取得すると各業界団体に加入する必要があります。弁護士であれば弁護士会、行政書士であれば行政書士会などです。
- このような団体に所属し積極的に参加して活動することで、人のつながりが生まれ、仕事をして行く上でも、情報の取得とか仕事の獲得等のために有利になります。
- 第2の人生を有意義に過ごすためにも、社会に貢献できる仕事をするためにも、行政書士や司法書士などの士業の国家資格を取得することがおすすめです。